施設長挨拶

 私は、3人の子どもの母親です。また、18年の障害者支援施設の経験をもって、法人役員会の任命を浅学菲才を顧みず施設長を拝命させていただきました。

 自身の子どもたち同様に、「子どもの最善の利益の追求」と「その権利の擁護の援助」を保障した養育を職員一丸となって果敢に取り組んでまいります。

 特に、「家庭的養護」や「個別化養育」による時間を惜しみなくかけた養育を実践してまいります。

また、家庭に戻った子どもへの継続的な支援や里親支援をはじめ地域の子育て支援などに専門的な機能をいかんなく発揮して、地域社会への奉仕と社会貢献等に力を尽くしてまいります。

 これらの取り組みには、私を含め職員一人一人の不断のスキルアップの求道はもとより、地域の皆様はじめ関係機関の皆様のご指導ご支援あればこそであります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

イーハトーブ施設長 白井 真理子

 

整備の動機と経緯等

 0歳から100歳への社会福祉サービス展開を、「雨ニモマケズ」「銀河鉄道の夜」などに見られる宮澤賢治のこころ根(子どもたちの心を道しるべ・道案内・灯にして、私たちは生き方を学び、力をいただいて果敢な行動を実践することなど)を基底に置いて平成19年に誕生した社会福祉法人開拓は、利他的な実践活動に取り組んできました。

 しかしながら、私共を含めた社会は、心を痛める・背筋の凍るような出来事が頻発している。なんとか出来ないのか・どうしたら良いのか・・・賢治のこころ根を持って、私共はいまこそ具体的な実践活動行動をより果敢に成すべきではないかと考えていました。

 その折の平成27年8月、千葉県において乳児院新設の公募がなされ、この公募の趣旨等を県議の山本義一氏からご指導等をいただき、子どもたちへの温かい「保育サービス」提供はもとより、親も含めた地域まで拡げた「育てること」の実践や「総合的な療育支援」の実践などの今まで培ってきた福祉育成力を一層活用して、少子化や核家族化の進行、地域のつながりの希薄化など、家庭や地域における養育機能の低下が指摘されている中、保護者のいない子どもや被虐待児といった家庭環境上養護を必要とする子どもの尊厳確保とその時期の発達に応じた精神的・情緒的な安定確保に寄与することを、役員会の了解を得て準備を重ね、後日参議院議員になられた元榮太一郎氏から実務的・具体的なご指導をいただき、平成27年12月17日付で応募しました。

 その間特に、障害者就労支援施設・就職するなら明朗塾CEO内藤晃氏の「虐待の定義を法律(障害者虐待防止法)で定められた5つの類型に留まることなく、虐待とは、手間暇かけることを惜しむこと」との定義付けに触発されていた私たちは、賢治のこころ根を基底に置く果敢な行動実践によってこそ虐待のない社会づくりが実現出来るとの強い思いで、手間暇を惜しまず時間を沢山掛けて運営する乳児院「イーハトーブ」の開設を目指し準備を重ねていましたところ、平成28年3月18日児第3561号で選考された旨千葉県健康福祉部長から通知があり、その後平成28年6月6日付で国の平成28年度次世代育成支援対策施設整備交付金の内示を受けました。

 私たち社会福祉法人開拓の役職員は、乳児院イーハトーブの開所を契機に、50年後、100年後、30世紀の日本、世界に暮らす人々を幸せにするために、今できることに挑戦する「これからの日本を変える、今からそのための保育・療育・介護を支援する、それを私がする」という強固な意識を持ち、子どもたちにも、親たちにも、そして地域社会に対しても、自分自身の言葉と行動で語り示しながら、果敢で手間暇を惜しみなく掛けた利他的な実践活動に邁進していく所存です。

社会福祉法人 開拓 理事長 山本正美